中古車の購入を考えたことがある方はいますか?
人によって購入する時の目安は違うと思いますが、多いのは中古車の年式と走行距離です。
しかし最近、中古車市場に水没車の流通が増加してきています。
何故水没車の流通が多いのか…その背景には、ここ最近多発している各地での集中豪雨によって水没してしまった車の増加が挙げられます。毎年のように台風や線状降水帯の影響によって河川の氾濫が起きていますよね。河川の工事を進めている市区町村も多くなってきています。
どうしたら水没車の購入を避けることが出来るのか?
ここではそんな水没車の購入を避けるためにチェックするべきポイントを押さえておきましょう。
水没してしまうと…
一般的にはエンジンまで水没してしまい修理不能となった場合や修理代が保険金額を超えた場合には全損扱いとなります。その場合には免責金額は引かれずに設定した保険金額が支払われることが多いです。洪水によって車両保険を使用した場合、等級は1等級ダウンとなり、事故あり係数適用期間が1年加算されます。事故では3等級ダウンとなってしまうため事故よりは等級ダウンされないようですね。
業者から個人へ販売される際の告知義務とは…
水没してしまった場合においても、
「骨格部分に破損・修理歴がある車」
のみとなっており、「水没」の有無に関しては含まれていません。
水没車を洗浄すれば見た目はキレイになりますが、一度冠水してしまうとどんなに洗浄したとしても細かい部分に入り込んだ泥や汚れ、塩分などが電装系に悪影響を及ぼし、最悪漏電による車両火災に繋がってしまうことも…
水没車の見分け方
では、どのように見分けたらいいのでしょうか?
見た目では中々水没車かどうかを見極めるのは困難です。
見るべきポイントをまとめてみました。
ドア内装
2.接着剤(ブチルゴム)に粉末状の汚れがついている。
3.各トリム類の製造年月、初度登録車と年式などとの誤差を確認。
エンジンルーム
2.アルミ製部品が腐食・変色したりしている
3.ラジエータコアサポートやエアコンコンデンサが変色している。粉末状の汚れがついている。
電装
2.パワーウインドやカーナビ、オーディオ、ドライブレコーダーなどの作動不良
3.ABSやエアバッグ、触媒センサなどのパイロットランプの異常
4.レンズ内に粉末状の汚れがあったり、変色したりしている
5.ヘッドランプ反射鏡が曇っている
トランクルーム
2.工具・ジャッキがサビついている。粉末状の汚れがついている。
3.トランクマットと内張が交換されている
4.トランクルーム内がサビついている、カビ臭い
その他
2.検査証や自賠責保険相が汚れている、再発行されている
3.取扱説明書や整備手帳が汚れている、紛失している。
4.整備記録簿や前所有者履歴、相場価格のチェック。整備記録簿がある場合は前所有者や整備工場の住所を確認しましょう。過去に豪雨災害があったエリアと一致したら危険信号です。事故歴が無いのに相場より安い価格で取引されている場合も注意が必要です。
もしそんな中古車を買ってしまったら…
・中古車は返品出来ない
・クーリングオフの適応もできない
返品が出来るケースは車の骨格(フレーム)部分を修復、または交換した履歴がある「修復履歴」であることを知らずに購入した場合です。修復歴車は告知義務があるので、購入者へ伝えないまま販売することはできません。修復歴車となる部分以外の修復や交換、水没車などは告知しなくても販売業者側に落ち度がないと判断しまいます。
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