バイトテロが発生した店舗には、93.7%の人が「行きたくない」――。店舗の集客支援サービスを展開するエフェクチュアル(東京都港区)は、全国の10~40代の男女332人を対象に、7月26日から28日までの間、バイトテロに関するインターネット調査を実施し判明した。 アルバイト従業員が勤務先の店舗でいたずらや悪ふざけを撮影し、その様子をSNSに投稿する「バイトテロ」。企業のブランド毀損や風評被害につながるとして、SNSが普及した約10年前から社会問題となっている。
【質問】SNS上でバイトテロに関する投稿を見たことがありますか?
ある・・・31.3%
ない・・・68.7%
【質問】「ある」と答えた人は投稿を見た媒体名を答えてください
Twitter:41.5%
動画:23.2%
YouTube:30.1%
その他:5.2%
Twitterは拡散性が高く、他のSNSに比べて幅広い年齢層に利用されていることから、バイトテロを発信しやすく、ユーザーも目にする機会が多いSNSであると考えられる。 また、93.7%がバイトテロが発生した店舗に「行きたくない」と回答。バイトテロの発生はユーザーの来店意欲を著しく下げ、集客に大きな影響を及ぼすことが分かった。
一番不誠実だと思うこと
【質問】バイトテロ発生時の企業の対応で、一番不誠実だと思うもの
事実の隠蔽(いんぺい)・・・67.5
対応の遅さ ・・・22.9%
説明が二転三転している・・・9.6%
初手の対応の悪さが企業への信頼低下につながることがうかがえる。その一方、「直近でSNSに関する研修を勤務先で受けたことはない」と答えた人は75%にのぼり、多くの企業がバイトテロ防止策に着手できていない様子が見て取れた。 バイトテロは来店客数や売り上げの減少に直結し、営業停止や閉店に追い込まれる場合がある。しかし一方で、バイトテロ発生後の対応によっては、企業ブランディング向上につながるケースもある。企業には未然に防ぐための従業員教育や、バイトテロ発生を想定したうえでの施策が求められている。
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